批評≒批判

 Gooの国語辞典を見る限り、2つとも同じような意味を持っていました(GSKさんの指摘により「批判」の2番目の意味を見落としていました。)。自分もどちらかというと批評>批判みたいなイメージを持っていまして、批判には負の要素しかないなぁと思っていました。実際は2つとも、「判定する、評価する」という意味が含まれています。
 ただ、自分の中ではこの「判定」が「決め付け」に見えてしまって、どうも好きになれず、批評とか批判という言葉はほとんど使っていません*1。作品に向かう時は必ず「考察」という言葉を使うように心がけています。これは、自分が「思ったこと」だけではなく「そう思った根拠を極力論理的に」述べるところまで含まれている気がするからです。学生の頃に実際、レポートなどで「考察」の欄に自分の思ったことだけ書いても、講師から「ここは『感想』を書く欄ではない」と指摘される生徒が居ましたし…。
 これを踏まえてGSKさんの日記を紹介すると、結局、感想レベルでかつ負の要素を持っているものは「批判」、これにある程度論理的根拠が加わってくると「批評」みたいな感じになるのかなぁと思ってみました。
 そう思うと、「批判」って結局「感想」にすぎないから誰でもできるハズだよなぁと思いました。
 そして作り手の視点から考えると、欲しいフィードバックはその先なんですよね…。ただの感想だけならば「良かった」の方だけ聞いていたほうが精神的にもよろしいかとおもいます…。
 でも、自分みたいに神経質な性格だと、いくら「良かった」と言われても「どうしてよかったと思えたの?」と理由を聞かないと落ち着かなかったりもしますが…(汗
 良いところも悪いところも、せめて「場所」を教えてください…。全部良かったとか全部悪かったという感想はまったく信用できないので*2…。

*1:一部例外はありますが…

*2:全部良かったとか全部悪かったとかは「ロクに聴いていないじゃないか?」と邪推までしてしまいます(ぉ