土曜日の話

 相方が美容室に行ってくるとのことで、昼前に石川町方面に車で移動する。終わったら横浜そごう集合ということで、こちらは車をそごう駐車場に置いて電車で渋谷に向かいました。
 久しぶりにCDを買おうかと思い、例のごとくタワーレコードへ…。以下、収穫物をば。

 1枚目のメトネルは、数ヶ月前に購入した「ソナタ全集」がキッカケでハマった音楽家。今回その自作自演CDがあったので確保する。
 2枚目のソフロニツキースクリャビンの娘婿にあたるピアニストで、ロシアでは「伝説的な存在」となっている人だとか…。
 3、4枚目は今回の大当たりであるテレンス・ジャッドのCD2枚。ぐぐると色々出てくると思いますが、一言で言うとわずか22歳で謎の死を遂げた天才ピアニスト。彼が残した録音を聴いていると、もし彼が生きていたらと思って非常に悔やまれます。生きていたとすると丁度今が円熟期ぐらいなので、ここからどう変わっていくか非常に楽しみであったピアニストだと思います。
 で、このジャッドのCDで一番衝撃を受けたのは、ヒナステラピアノソナタを聴いた時でした。この技術的にも音楽的にも難解な音楽をわずか二十歳前後のピアニストがここまで弾くかといわんばかりに弾いているのです。調性は無くとも、ソラブジのような「不協和音の洪水」と言うわけでもなく、知人に奨めようと思ったが、やっぱり無調系は避けたほうが懸命と思い、やめました…。
 あとはバーバーとショスタコヴィッチのフーガを聴いて、よくもまぁこんな追いかけっこできるなぁ、と思ってしまいました。作った人も演奏する人もジンガイとしか言いようが無いですね…。頭の構造がすでに根本的に我々と違うんでしょう…。