演奏会とかで
両手ユニゾンのパッセージほど難しいものは無いと思う。理由をちょっと考えてみると
- ミス=即死
- 結果はなんてことは無い
- 知っている人にしかわからない苦労
こんな感じですかね。1番目はある意味「ミス」を許容しない種類のテクニックなので、高速跳躍パッセージより難しいかもしれません*1。
2番目は、これよりももっとカッコイイ音響を出す方法はいくらでもあるし、理想的なユニゾンは単音に聴こえるようなものになってしまうので、苦労の割の成果はあまりないと考えてます(要するにコストパフォーマンスが低いのです)。
3番目は、聴いている人もそんな苦労をしているなんて想像できない*2、苦労していないような印象を受ける部分が影響しているかもしれません。
そんなわけでベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番でピアノソロが始まる時、このユニゾン系パッセージが出てくるのですが、ここの良し悪しでこの曲が全て決まるといっても過言ではない、そのぐらい神経質になる部分なのです。